旅行保険未加入のタイ人女性、日本で1800万円の医療費を支払えず。
2017.09.11
来日していたタイ人観光客の女性が、日本で突然倒れました。
奇跡的に命は助かったものの、旅行保険未加入だった彼女は、約1800万円もの医療費を負担しなければならなくなりました。
日本だったから、命が助かったのかもしれない
タイ人女性は旅行保険に未加入でした。治療に当たった医師たちが、医療費の支払いよりも命を助けることを優先してくれたおかげで、この女性の命が助かったのです。
もし日本以外の国で倒れていたら、医療費が支払えないことを理由に治療を受けられなかったかもしれません。
国によっては治療・診察の前に医療費の支払い能力を確認し、支払える見込みがない場合は治療を拒否することもあります。海外では医療もビジネスですからね。
訪日者増加に比例して、外国人の医療費未払いも増えている
日本では医療費の支払いよりも人命を救うことが優先されていますが、それにより外国人の医療費未払いが問題となっています。
ここ数年で来日観光客が増えていますが、それに伴って日本で病気や怪我により日本で医療機関にかかる外国人も増えています。海外旅行保険に未加入のまま来日し、医療費を支払わずに帰国し、連絡が途絶えてしまう場合もあるようです。
未払いが増えると、病院の経営状況も悪化します。
最近の外国人観光客は、大都市だけではなく地方へも行きます。地方の小さな病院で未払いが発生すれば、閉院に追い込まれる可能性もあるでしょう。
もし、日本人が保険未加入で海外に行ったら…
さて、日本人が海外旅行保険に加入せずに海外へ行ったらどうなるでしょうか?
何もトラブルがなければ問題ありませんが、もし病気やケガになってしまったらどうなるでしょう。
医療費は全額自己負担です。
日本にいるときの感覚でいるとびっくりするような医療費を請求される可能性もあります。
また言葉が通じず症状をうまく伝えられないかもしれません。
入院することになれば、日本から家族がかけつける費用もかかります。症状によっては、日本に帰国するときに医師の付き添いが必要になることもあります。
医療費の支払い能力ないと判断されたら、治療すら受けられないかもしれません。
考えただけでも恐ろしいですね。海外旅行保険に加入していれば、これらの医療費の心配はありません。日本から家族がかけつける費用も補償されます。通訳サービスや医療機関で現金不要のキャッシュレスサービスも受けることが可能です。
海外旅行保険はこれらの補償、サービスがパックになっているので、保険としてもかなり優れていると思います。
海外へ行く日本人も、来日する外国人も海外旅行保険は大切
海外旅行保険は、海外へ行く日本人にとっても来日する外国人にとっても非常に重要です。
何も起こらないのがもちろんベストですが、何か起こった場合は莫大な費用がかかります。たとえ短期間の旅行であっても、ぜひ海外旅行保険には加入して欲しいと思います。
(以下はニュース元の朝日新聞からの冒頭分抜粋です)
好きな日本で背負った…1800万円の医療費
本当に怖い旅行中の病気 タイ人女性「0.1%の命」
今年1月、東京・上野のアメヤ横町で、1人のタイ人女性が突然倒れました。
「雪を見たい」と友人と来日したワンウィサ・ジャイジュンさん(28)。
専門家も「生存率は0.1%以下」とする重度の心臓病でした。
命を救ったのは、たまたま居合わせた消防士、高度な手術や治療を重ねた医師たち。奇跡的に助かったワンウィサさんですが、1800万円を超える治療費を抱えてしまいました。