最近注目が集まっている「ボルダリング」。必要な道具が少なく、気軽に始められることから人気が高まっています。2020年の東京オリンピックの正式種目となり、今後もボルダリング人口は増えるでしょう。

さて、ボルダリングを海外で楽しみたいと思う方もいらっしゃるでしょうが、ボルダリングでケガをした場合に補償してくれる海外旅行保険があるのか調べてみました。

ボルタリングは「危険なスポーツ」に該当する可能性が高い

一般的に窓口（保険代理店や旅行代理店など）で加入する海外旅行保険では、渡航先で危険なスポーツをする場合、割増保険料を支払わなければ補償対象外となります。また、最近人気のインターネットで加入するタイプの海外旅行保険では、危険なスポーツをする場合は加入できないことになっています。

実際に海外旅行保険の約款を見てみると、危険なスポーツの中に「ボルダリング」は明記されていません。ただ、ボルダリングはロッククライミングの1種であること、ロッククライミングは危険なスポーツであることは明記されていることから、ボルダリングも保険上は「危険なスポーツ」として扱われているでしょう。

ボルタリング補償のついた海外旅行保険

唯一、大同火災海上保険会社では、2017年4月1日以降始期の契約より「登る壁の高さが5m以下」のボルダリングに関しては、危険なスポーツとして扱わないことを約款に明記した上で補償対象とすることとしました。ボルダリングが約款に明記されるのは初めてです。

ボルダリングが流行してくると、他の保険会社も追随の動きを見せるでしょう。
それまではボルダリングをする場合は大同火災の海外旅行保険に加入すれば良いのでしょうが、大同火災は沖縄県の保険会社ですので、取扱代理店の多くが沖縄県内にあります。
沖縄県外の方には、加入するのが難しいですね。

もしそれ以外の海外旅行保険に窓口で加入する際には、必ず事前に「ボルタリングは補償対象に含めて欲しい」と確認したほうが良いでしょう。