ニュージーランドのホワイト島で火山噴火。観光客が犠牲に。
2019.12.12
12月9日、ニュージーランド北部にあるホワイト島で噴火がありました。
ホワイト島は活火山の島で、最高800℃にもなる有毒ガスが噴気孔から噴出しており、現地ガイドが用意したヘルメットとガスマスクを着用して、噴気孔の近くを歩くこともできます。
今回の噴火当時も噴気孔付近を歩いていた観光客がいたようです。
12月10日時点の情報では、噴火当時に島にいたのは47人。そのうち5名が死亡し、34名が入院(うち3名は既に退院)、8名が行方不明とのこと。行方不明者は、オーストラリア・アメリカ・イギリス・中国・マレーシアの観光客も含まれているとのことです。
火山噴火と海外旅行保険
今回の火山は突然起こったもので、多くの方が現在も入院しています。早く回復することを願います。
さて、火山噴火を原因としたケガで入院した場合、海外旅行保険の補償対象となるのでしょうか。
一般的な傷害保険では、噴火によるケガは補償対象外となりますが、海外旅行保険では噴火によるケガの治療についても補償されます。
また、遭難した場合の捜索費用は、救援者費用補償の対象となります。
ケガ以外にも、噴火の影響で懸念されるのが空港の閉鎖です。
帰国予定日に空港が閉鎖されてしまい予定通り帰国できないと、海外旅行保険の補償切れが心配になりますが、多くの海外旅行保険では、やむを得ず帰国できない事情がある時は、海外旅行保険は最大72時間延長されます(72時間を超えると補償切れとなるため注意が必要です)。
延長期間は保険会社によって異なる場合もあるので、お問い合わせすることをおすすめします。
空港の閉鎖以外にも、噴火の影響で旅行の予定を早めて帰国したり、出国前であれば旅行そのものを取りやめることもありますね。
途中帰国や旅行の中止に伴うキャンセル費用は、旅行変更費用補償特約で補償されます。
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火山噴火で補償対象とならないケースに要注意
火山噴火の影響に対して、海外旅行保険で補償対象となるケースが多くて安心ですが、補償されない場合もあるので要注意です。
火山の噴火が起こると、航空機のフライトに大きな影響が出ることもあり、航空機の出発や手荷物の遅延の影響が起こることも考えられます。
「航空機遅延費用等補償特約」と「航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約」は航空機や手荷物の遅延により負担した費用を補償する特約ですが、火山噴火を原因とした遅延は補償対象外です。
海外旅行保険に加入するときは、補償対象外となるケースもしっかり把握の上、最適な保険を選ぶことをお勧めします。