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ネット加入の海外旅行保険はなぜ安いのか。安さの理由と保険を選ぶ際の注意点。

2019.07.06

海外旅行保険

海外旅行中の万が一の備えとして絶対に加入しておきたい海外旅行保険ですが、最近はスマホで簡単に加入できるネット加入タイプの海外旅行保険が大人気です。
ネット加入タイプの海外旅行保険は、加入手続きが簡単で済むだけでなく、価格がかなり安いのも人気の理由です。

ところで、そもそもネット加入の海外旅行保険はなぜそんなに安いのでしょうか。
その理由について記事で整理しました。

店頭加入とネット加入の保険料を比較してみる

まずは実際に販売されている店頭加入とネット加入の海外旅行保険の値段を比較してみます。

価格の見積もりを取ってみた条件は、「保険期間:5日間、旅行先:ハワイ」です。
例えば死亡補償が1,000万円のプランを選ぶと、大手損害保険会社の東京海上日動火災保険に店頭で加入すると保険料は5,300円でした。
一方、同じく大手保険会社でネット加入タイプを販売している損保ジャパン日本興亜ですと、保険料は半額以下の2,100円になりました(PAプランのケース)。

いずれのプランも、傷害死亡補償が1,000万円のプランで比較しています。
全ての補償項目が同一なわけではないので単純に比較はできませんが、ネット加入の方がかなり割安であることが分かります。

ネット加入の安さのヒミツ

ネット加入タイプの海外旅行保険がこうも安い理由は、「人件費がかからず、ネットだけで加入手続きが完了するから」です。

海外旅行保険に限らず、保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2つで構成されています。
純保険料とは事故発生の確率等から算出した金額で、この純保険料はどこの保険会社もあまり差がありません。

逆に価格に差が出るのは「付加保険料」です。
付加保険料とは保険を販売するための経費等を表した金額で、人件費などの様々な経費が含まれています。

店頭販売の海外旅行保険ですとパンフレットや人件費、オフィス代金等の経費がかかり、付加保険料が高くなってしまうのですが、ネット加入タイプの保険ではこれらの費用がかかりません。
ペーパーレスで契約が完了するので、申込書にかかる経費もかかりません。

つまり、ネット加入の海外旅行保険では従来のタイプでかかっていた経費が節約できた分、保険料が安くなっているのです

安い保険会社はサービスが悪い?

「保険料が安いと、サービスも悪いのではないか?」とネット加入の海外旅行保険を敬遠している方もいると思いますが、先程書いたように、ネット加入の海外旅行保険の安さは経費削減によって実現されているので、補償内容はもちろんサービスも店頭加入のものと遜色ありません。

キャッシュレスメディカルサービスや通訳などのサービスは、ネット加入の場合でも受けることが出来ます。

価格が安くて補償・サービスも充実しているネット加入タイプの海外旅行保険は、保険を少しでも節約されたい方には本当にお勧めです。
それでももし少しでも不安が残るのであれば、大手国内損保のネット加入タイプの海外旅行保険を選ぶと良いでしょう。

ただし、あまりに安すぎる保険会社は注意が必要なケースも

ネット加入タイプの海外旅行保険は安くて補償も充実している素晴らしい保険ですが、あまりに安すぎる保険料の保険会社は注意が必要な場合もあります。

例えば携行品損害補償でいうと、多くの海外旅行保険ではスマホ損傷を補償対象とするのが一般的ですが、格安保険会社のエイチエス損保では補償対象となりません

【参考】
海外旅行中にスマホが盗難!海外旅行保険で補償される?

このように比較的新しい新興の損保会社では、保険料を安くするために補償範囲を一部狭めている場合もあるのでご注意ください。
加入の際には補償内容の確認する以外にも、その保険会社の評判などを調べておくとなお良いと思います。

【別の参考記事】
家族旅行で海外旅行保険を節約できるお勧めの方法


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