ソニー損保がインターネット海外旅行保険を販売も、中身はジェイアイ社のたびほと同じ?
2018.07.04
ソニー損害保険株式会社(ソニー損保)が、6月21日よりインターネット専用の海外旅行保険の販売を開始しました。
ソニー損保では販売開始にあたりジェイアイ傷害火災保険と提携をし、加入者の海外でのトラブルはジェイアイ傷害火災の海外旅行保険「たびほ」がサポートするとのことです。
以前には、海外旅行保険販売終了の過去も
ダイレクト自動車保険で有名なソニー損保は過去に海外旅行保険を販売していましたが、2012年9月30日に一度販売を終了しています。
ソニー損保で取り扱っていた海外旅行保険の携行品特約は再調達費用で保険金を支払うという特徴があり、この特約を目当てにソニー損保で海外旅行保険に加入をしていた方もいたようです。
一度販売を終了した海外旅行保険を再び販売するに至ったのは、インターネット海外旅行保険の需要があると判断したからなのでしょう。
たびほとほぼ同じソニー損保の海外旅行保険
この度、新たに販売開始したソニー損保の海外旅行保険は、「保険期間が31日まで」となり、旅行の目的は「観光・商用」のみです。
健康状態告知は不要です(ただし、出発前の病気やケガは補償対象外)。
また、多くのインターネット海外旅行保険で「70歳未満」という年齢条件を定めている中、ソニー損保の海外旅行保険では「99歳まで」加入できます。
ほぼ全年齢をカバーできると言っても問題ないでしょう。
年齢別のリスクに合わせた保険料の設定もあり、家族だけじゃなく友人同士等のグループでの加入も可能です。保険料の支払いはクレジットカードだけでなく、携帯電話(スマホ)のキャリア決済も利用できます。
実は、これらの特徴はジェイアイ傷害火災保険がネット販売している海外旅行保険「たびほ」と同じです。加入できるプランも「保険料節約プラン」と「おすすめプラン」、そして「カスタマイズプラン」の3種類で、これもたびほと同じです。補償内容を調べてみても同じでした。
唯一の違いは保険料です。
例えば3日間の韓国旅行の保険料は、「たびほ」では990円ですが「ソニー損保」では1020円と若干ソニー損保の方が高くなっています。
たびほと全く同じと言ってもいい保険商品を売り、海外でのトラブルはたびほを通じてサポートする。ソニー損保が海外旅行保険を販売するというよりは、ソニー損保が「たびほ」の代理店をするような形ですね。
同じ内容なら、少しでも安いたびほに加入した方が良いのでは?
今回のソニー損保の海外旅行保険は「たびほ」とほぼ変わらない商品です。保険料を比較してみても、たびほの方が数十円ではありますが、保険料が安いですね。
今のところソニー損保でたびほの類似商品に加入するメリットが見当たらないので、ソニー損保で海外旅行保険に加入をするのであれば少しでも安い「たびほ」で加入した方が良いように思います。
(以下はプレスリリースからの情報です)
ソニー損保、インターネット専用の海外旅行保険を販売開始
リスク細分型・低廉な保険料
ソニー損害保険株式会社は2018年6月21日に、海外旅行保険の販売を開始しました。
インターネット専用商品とすることで、各種手続にかかる事務コストを削減し低廉な保険料を実現したほか、旅行先だけではなく年齢に応じたリスク細分を行うことで、リスクの低い 10 歳~49歳の保険料を割安にしました(*1)。補償のカスタマイズや、リピーター割引(*2)の利用により、さらに保険料を節約することも可能です。
また、インターネットの利便性を活かし、申込手続や事故報告を、24 時間いつでも行えるようにしました。
補償項目や保険金額のカスタマイズ、見積り・申込みはもちろん、申込後の契約内容変更や事故報告、一部の保険金請求などの手続きも、インターネットで完結します。
万一の事故やトラブル時についても、電話やインターネットを通じて、お客様
に高品質なサービスが提供できるよう体制を整えています。
24 時間 365 日、日本語で各種サポートを提供するほか、お客様のご負担を少しでも減らすため、世界 42 の国・地域から通話料無料でご連絡(*3)いただけるようにしました。
また、病院に行くべきか判断に迷ったときに、医師や看護師などの専門家に相談す
ることができる「24 時間日本語医療相談サービス」を用意するなど、お客様の安心・安全な海外旅行をサポートするための、充実したサービスを提供します。