プロが選ぶ海外旅行保険ランキング

70歳以上でも加入できる海外旅行保険を整理してみました。

2016.12.07

海外へ行く時に忘れてはいけないのが「海外旅行保険」。あらゆるトラブルに対するお守りとして、ぜひ加入をお勧めします。

しかし、シニア世代の方からは「保険に入るのに、年齢制限はあるの?」「持病があるから加入できないのではないか?」といった不安の声もお聞きします。

70歳以上でも加入できる海外旅行保険とは

70歳になると、一部の保険会社の海外旅行保険には加入することが出来なくなりますが。70歳以上の方でも加入できる保険はしっかり存在します。

海外旅行保険の加入方法には、主に「代理店の窓口加入」と「インターネット加入」の2つの方法があります。

① 代理店の窓口で加入する方法

保険代理店の窓口に行って海外旅行保険に加入する場合は、基本的にはどの保険会社でも加入者の年齢制限はありません。

ただし、保険金額が高額であったり、持病がある方は審査が必要なこともあります。
審査には時間がかかることもあり、審査の結果次第では補償内容を変更されたり、加入を断られることもあるので、代理店窓口で加入するときはスケジュールに余裕を持って行くことが大切です

② インターネットから加入する方法

パソコンやスマートフォンから加入できる海外旅行保険もあります。

最近では多くの保険会社がインターネット加入用の海外旅行保険を販売しており、保険代理店で加入するよりも保険料が割安なのが特徴です
ネットであれば24時間加入可能で、出発当日に加入することも出来るので、とても便利ですね。

ただ、インターネットで加入できる海外旅行保険の多くが、被保険者の年齢を満70歳未満としています。
現在では、損保ジャパン日本興亜とジェイアイ傷害火災保険の2社が、年齢制限なくインターネットで海外旅行保険に加入できます

損保ジャパン日本興亜の海外旅行保険
ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険

保険料をお得に加入したい方にはネット加入がお勧めですね。
ただし、告知事項に1つでも該当すると加入できなくなるので、注意が必要です。

もし持病があったら海外旅行保険には加入できない?

持病があると、保険に加入できるか不安に感じる方もいらっしゃいますね。
持病があっても加入できるか否か、加入方法別に見ていきましょう。

① 持病のある方が代理店窓口で加入するには

代理店で加入する場合、持病がある方は審査が必要になります。加入ができたとしても、持病(出発前にかかった病気)の悪化などに関しては対象外となるのが一般的です。

ただ、東京海上日動とAIG保険会社では、保険期間が31日以内であれば持病があっても審査なしで加入できて持病も補償されます。
割増保険料もありません。持病がある方にはオススメです。

東京海上日動火災保険の最寄りの代理店を探す
AIG保険会社の最寄りの代理店を探す

② 持病のある方がインターネットから加入するには

インターネットで加入できる海外旅行保険は、加入条件が厳しく設定されており、持病があると断られることがほとんどです。

唯一、70歳でも加入可能なジェイアイ傷害火災保険では、保険期間が31日までであれば持病があっても加入できます。

ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険

ただし、持病悪化に関しては補償されません。旅行先では持病悪化が起こらないよう注意する必要がありますね。

ちょっとした裏技?クレジットカード付帯保険を活用する方法

クレジットカードをお持ちの方であれば、クレジットカードに付帯された海外旅行保険を利用することもできます。クレジットカード付帯の海外旅行保険には年齢条件がないからです。

ただ、クレジットカード付帯保険は補償内容が不十分であったり、旅行代金をクレジットカードで支払わないと利用出来ないなどの制約があるので、事前に確認しておくことが必要です。
クレジットカードをお持ちでない方でも、一緒に旅行へ行くご家族が海外旅行保険が付帯されたクレジットカードを持っていれば、補償対象となることもあります(家族特約)。

おまけ:健康保険の「海外療養費制度」の利用と注意点について

最後に一つ豆知識です。
海外でかかった医療費の一部が払い戻される「海外療養費制度」というものもあります。
日本で保険診療と認められる医療行為を海外で受けた場合、自己負担分を差し引いた金額が払い戻される制度で、海外旅行保険の保険金が支払われる場合でも利用できます。

ただし、保険金を受け取れるのは国内に戻ってからなので、現地では治療費全額を負担する必要があります。
また、戻ってくる保険金も「もし日本で治療したらどれくらい費用がかかるか」を基準として計算されるため、十分な保険金を受けられない恐れもあります。

これらの点でまだまだ海外療養費制度には改善点も多く、やはり出来ることなら民間保険会社の海外旅行保険に加入しておいたほうが安心でしょう。

海外旅行を楽しむのに年齢は関係ない

70歳といえば「古希」。節目の年齢ですね。
といっても一昔前とは違い、70歳を迎えても現役の方はたくさんいらっしゃいます。
古希の記念に海外旅行を考えてる方もいらっしゃるでしょうし、旅行雑誌や新聞を見ればシニア向けのツアーやバリアフリーツアーもよく見かけます。

安心できる海外旅行のお守りとして、海外旅行保険も一度じっくり考えておきましょう。


« 海外旅行保険コラム一覧へ戻る