プロが選ぶ火災保険ランキング

損保ジャパン日本興亜の社長インタビューを読んで

2017.02.03

損保ジャパン日本興亜

日経新聞に、損害保険ジャパン日本興亜の社長である西沢敬二氏が、入社してからの経験についてインタビューを受け語っている記事を読みました。

火災保険の事故現場で、損害保険会社の使命を感じた

当初は「最初に内定をもらったから」という理由で旧安田火災に入社した西沢社長は、入社2年目に保険金サービス部へ配属されたそうです。
保険金サービス部は事故に遭われた方へ保険金をお支払する重要な部署です。そこで、火災で家族を失った方からの感謝の言葉を受け、その経験が仕事の原点となったとのことです。

私自身も損害保険会社に勤めていた経験があるのですが、実際に事故現場を査定し、保険金を支払う部署こそ保険会社の一番の要だと思います。損害保険会社は保険金を支払うことで、事故等により損害を受けた方が「新たな生活をスタート」または「現在の生活を維持していく」為に存在しています。
保険金をお支払いして、損害に遭われた方が少しでも救われる姿を目の当たりにした経験が、損害保険会社で働く使命感を感じるきっかけになったのでしょう。

個人的にはこのような経験をできる保険金サービス部は、どの保険会社社員も経験をすべきだと思っています。
西沢氏のように損害保険会社で働く意義に気づき、仕事に喜びを感じて損害保険会社に勤めている方はどのくらいいるのでしょう。
入社のきっかけは「最初に内定をもらったから」であっても、損害保険会社で働く意義や喜びを見出している方が増えるといいなと思います。

(以下は日経新聞にあった記事からの一部抜粋です)

損害保険ジャパン日本興亜社長 西沢敬二氏
遺族の「ありがとう」糧に

損害保険ジャパン日本興亜の西沢敬二社長(58)は前身の安田火災海上保険に入社し、2年目に名古屋保険金サービス部に配属された。

 入社のきっかけは大学時代の先輩の勧め。
面接では「損保には社会的な使命がある」などと志望動機を話していましたが、あまり実感はなく、実は最初に内定をもらったというのが、入社した一番の理由です。
ただ、そんな思いが一変したのが名古屋配属1年目に訪れた火災現場でした。

 家主のご主人以外の家族全員が火災で亡くなられた痛ましい現場でした。事故調査のために現場を訪れると、ご主人がぼうぜんと立ち尽くしていて、一言も声をかけることができませんでした。

 重苦しい現場でしたが黙々と査定して、まとまった保険金をお支払いできました。
ご主人からは「家族を失った悲しみは一生癒えないが、このお金で新しい生活をスタートできる。本当にありがとうございます」と感謝していただきました。
入社してすぐのこんな経験が、その後の仕事に向かう原点となりました。


« 火災保険コラム一覧へ戻る